クレジットカードには、汎用性を目的にしたプロパーカードと、特定店舗とコラボした提携カードとがあります。
提携カードはコラボ店舗以外では活用しづらいのが一般的で、阪急阪神グループのクレジットカード「STACIAカード」ラインナップもこの点同様です。
このたび、どこで使っても還元率1.0％の新カード「S STACIA（エス スタシア）カード」が登場しました。
特約店とポイント利用の性質上、利用対象は関西エリアですが、他地域でも使いみちはあるので紹介します。
新登場 「S STACIAカード」の特徴
≪画像元：三井住友カード≫
S STACIAカードは単にSTACIAカードのラインナップを増やしたものでなく、根本から異なる1枚です。
その特徴を見ていきます。
S STACIAカードは年会費無料でどこでも還元率1.0％
新登場S STACIAカードの特色のうち最大のものは「どこで使っても還元率1.0％」にあるでしょう。
一部例外はありますが、提携カードはどうしても日常使いでの還元率が低め（おおむね0.5％）です。
この点が解消されれば、メインカードとして使えるわけです。
S STACIAカードは三井住友カード発行のVISAブランドです。
VISA加盟店どこでも還元率1.0％となります。
プロパーカードの「三井住友カード（NL）」（還元率0.5％）にも勝っています。
年会費も永年無料です。
Apple Pay、Google Payのタッチ決済対応
S STACIAカードは三井住友カード発行なので、Apple Pay、Google Payのタッチ決済に対応しています。
電車に乗る際にも便利です。
最大4.0％還元
「Sポイント優待店」でS STACIAカードを使うと、最大4.0％還元となります。
S STACIAカードのために明確に書かれた情報がまだないものの、恐らく次の店舗が最大の4.0％還元です。
これらは、既存のSTACIAカード払いで最高の3.0％還元となっているためです。
・ 阪急百貨店／阪神百貨店
・ グランフロント大阪
・ 阪急阪神第一ホテルグループ
・ ザ・リッツ・カールトン大阪
・ ガーデンシティクラブ大阪
次に還元の高い店舗です。
S STACIAカードの場合、3.0％または2.5%還元ではないかと思われます。
既存のSTACIAカード払いで2.0％還元のためです。
・ 阪急三番街
・ HEP FIVE
・ NU Chayamachi／NU Chayamachiプラス
・ ハービスPLAZA／ハービスPLAZA ENT
・ 阪急西宮ガーデンズ
・ ロサヴィア
・ エミル高槻
・ G・コレクション阪急宝塚
・ ウィステ
・ エビスタ西宮
・ ナビオダイニング
・ 宝塚大劇場
・ 甲子園球場（入場券売場）
次の店舗も特約店です。
2.0%または1.5%還元と思われます。
既存のSTACIAカードでは1.0%です。・ 阪急オアシス
・ イズミヤ／カナート・はやし
・ 関西スーパー
・ ディアモール大阪
詳細はカードと一緒に届く案内を確認してください。
PiTaPaは別カードのオプション
STACIAカードは基本的に、関西大手私鉄系交通系電子マネーPiTaPaがついています。
このS STACIAカードについては、PiTaPaはオプション（別途申込）の別カードとなります。
関西大手私鉄はこのところタッチ決済での鉄道利用を推進しており、S STACIAカードもタッチ決済を推奨しています。
三井住友カードもタッチ決済を前面に押し出しているところです。
Sポイントの使い方
今回登場のS STACIAカードに限りません。
STACIAカードブランドでたまる「Sポイント」の使い方についてご案内します。
関西エリア以外の人にも活用法があります。
有効期限は最長2年3か月
Sポイントの有効期限はやや変わっています。
1月～12月にためたポイントを、12月で締め、ここから有効期限がスタートします。
そして翌々年3月まで有効となっています。
最長2年3か月有効の触れ込みですが、意識の上では「1年3か月有効」と考えたほうがよさそうです。
基本は阪急阪神グループでポイント払い
たまったSポイントは、阪急阪神グループの店舗で、1ポイント1円で使えます。
ホテルや百貨店です。
それから次のスーパー、飲食店、家電量販店でも使えます。
・ 阪急オアシス
・ イズミヤ／カナート／はやし
・ 関西スーパー
・ 和食さと
・ エディオン
他社ポイント
他社ポイント交換先は多くありません。次の2社です。
・ 関西電力はぴeポイント（等価）
・ ANAマイル（1,000ポイント → 250マイル）
関西電力は、関西だけでなく東京電力エリアでも電気を供給しています。
関西電力のポイントの先、なにに交換できるかですが、公式サイトに詳細がないものの、少なくとも「Tポイント」は等価です。
4月にTポイントはVポイントに統合されるので、変動があるかもしれません。
また、関西電力からJALマイルへ、「3,000ポイント → 1,500マイル」と普通の交換レートです。
参照：はぴeみる電
SポイントからANAマイルは、レートが悪いのでおすすめしません。
一般的にANAへの移行は「1,000ポイント → 600マイル」、普通のポイントで「1,000ポイント → 500マイル」程度なので、Sポイントはいい数字ではありません。
あと数マイルあれば特典航空券になる、というときならいいでしょう。
全国で使える商品交換
最後に商品交換です。
食品やお酒その他各種ギフトをはじめ、阪急阪神のホテルでも使えます。
関西エリアだけでなく、ホテルやホテルレストランは全国にあります。次のとおりです。
・ 第一ホテル東京
・ 第一ホテル両国
・ 第一イン湘南（藤沢市辻堂）
・ 東京第一ホテル錦（名古屋）
・ 呉阪急ホテル
・ JRホテルクレメント高松
これだけあれば、全国どこでもカード活用できるでしょう。
商品交換なので、宿泊券や朝食・ランチ券との引き換えです。
なお商品交換しなくても、これらのホテルを利用し、直接Sポイントを料金に充当することもできます。
S STACIAカードの入会キャンペーン
関西に限らず全国で活用可能なカードであることを確認したところで、入会キャンペーンのご案内です。
2024年5月31日入会まで「最大1万2,000円の特典」という大きなものです。
≪画像元：STACIA≫
詳細を確認します。
東京在住の筆者も、他のカードの入会キャンペーンをクリアしたら、ぜひ狙いたい1枚です。
新規入会1,000ポイント
入会だけで1,000ポイントもらえます。
既存のSTACIAカードを持っていても対象です。
利用でポイント10％還元（8,000ポイント上限）
入会3か月後の末日までの利用金額に応じて、10％が還元されます。
3か月間（入会日が月の初日なら、4か月間）で8万円を利用すると、フル還元の8,000ポイントとなります。
三井住友カード共通項ですが、電子マネーチャージやSBI証券のカードつみたて投資などは利用の対象外となります。
リボ払いで3,000ポイント
こちらは三井住友カードの入会キャンペーンに併設されているものと同じです。
S STACIAカードにも、三井住友共通のキャンペーンが適用されているということです。
リボ払いが怖い方は、近寄らないほうがいいでしょう。
このキャンペーンを抜いて、9,000ポイントで満足すればいいのです。
ただ、三井住友カードのリボ払いは「初回手数料無料」というタイプで、支払日に残高を残さなければリボ手数料は発生しません。
次回支払額を全額支払い、リボ残高を残さないようにすれば、手数料なく特典だけもらえます。
条件は次のとおりです。
・ カード申込時において、「マイ・ペイすリボ」の毎月の支払額を3万円（以下）にする
・ カード入会3か月後の末日までに、6万円利用
・ この6万円は「10％還元」と別立てで利用する必要はない
月の支払額にのみ気をつけておけば、10％還元の最大リターンに挑むだけで、リボの6万円を達成します。
関西で強いS STACIAカードは関西以外でもどうぞ
還元率1.0％で、阪急阪神グループでさらにポイントアップの1枚が登場しました。
関西在住の方向けですが、それ以外の方もポイントを使えないことはないので、1枚いがかでしょうか。
